お彼岸とは何か?、お彼岸にまつわる和尚のうんちく話
お彼岸とは何か?
お彼岸とは、春と秋の2回あり、春分・秋分の日を中日として前後を合わせた7日間のことです。
彼岸とは、あの世の世界を表し、すなわち涅槃の境地のことです。反対にこの世は此岸といいます。
煩悩と迷いの世界である此岸から、悟りの世界の彼岸へ到達するために修業をする期間でもあります。
お彼岸には何をすればいいの?
お彼岸には、お寺やお墓詣りに行き、亡き人や、亡きペットちゃんに思いをはせ感謝の気持ちを捧げます。
仏壇の掃除やお墓掃除も行ない、お花やご家族の生前に好きだったものを供えましょう。
お彼岸のうんちく話・・・皆さん知っているかな?
春彼岸のお供えには、「ぼたもち」 秋彼岸のお供えには、「おはぎ」
実は、このぼたもちとおはぎはほとんど同じものです。
このそれぞれの呼び名は、季節の花にちなむものです。
春は牡丹 秋は萩です。時期によって呼び方が変わるのは四季のうつり変わりに敏感な日本人の心の表われですね。
秋の彼岸には、彼岸花という別名「曼珠沙華」まんじゅしゃげが咲きます。
子供のころに、摘んで帰ると家が火事になるといわれたり、さわってはいけないと言われませんでしたか?
この彼岸花、あまり良いイメージがない花です。
これは彼岸花の球根に毒があるため子供が触ると危ないというところが関係しています。
でも実は・・・良い部分もありますよ!
この彼岸花は、よく昔ながらのお墓の近くに咲いていますよね?
これは球根に毒があるため、ネズミやモグラを寄せ付けないようにお墓に咲いているということも言われています。
そして昔、彼岸花は非常時に薬の役目を果たしてもいたそうです。